- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
患者数 | 124 | 47 | 63 | 128 | 205 | 311 | 520 | 1102 | 1153 | 554 |
患者数の傾向は昨年に引き続きCOVID-19の影響が見られますが、10歳未満の患者数は回復傾向にあります。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
消化器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数(自院) | 平均在院日数(全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 | 101 | 2.14 | 2.65 | 0.99% | 67.46 | |
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 50 | 9.68 | 9.21 | 2.00% | 79.72 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし | 45 | 24.73 | 20.57 | 8.89% | 87.80 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | 41 | 22.44 | 13.14 | 2.44% | 84.73 | |
060190xx99x0xx | 虚血性腸炎 手術なし 手術・処置等2 なし | 27 | 8.07 | 8.74 | 0.00% | 65.89 |
内視鏡的大腸ポリープ粘膜切除の当院の治療について
主に大腸ポリープに関しては、まず大腸内視鏡、色素内視鏡、NBI併用拡大内視鏡による内視鏡診断をしっかり行い、腫瘍性ポリープか、それ以外のポリープか内視鏡診断を行っています。腫瘍性ポリープの場合はその異型度まで診断しており、異型の強いと予測される病変については断端の扱いに注意して治療を選択しております。非腫瘍性ポリープは治療せず経過観察することがほとんどです。腫瘍性ポリープの場合は、10㎜以下であれば熱凝固を伴わないポリープ切除(CSP:Cold snear polypectomy)をその場で行い帰宅して頂いております。10㎜以上の場合はポリープ基部にボスミン加生理食塩水を局注して周辺粘膜を含めて切除する粘膜切除(EMR:Endoscopic mucosal resection)を行っております。病変の大きさなどにより入院する場合と帰宅する場合があります。側方伸展腫瘍(LST:Lateral spreading mucosal resection)は内視鏡的粘膜下剥離術(ESD:Endoscopic submucosal Dissection)を行うため5-7日の入院を要します。切除後の標本は回収してきれいに広げて病理診断を行い、病理組織診断により経過観察機関などを決定しております。
胆膵内視鏡領域では、主に総胆管結石性胆管炎、胆管癌、膵癌に対する内視鏡的逆行性膵胆管造影検査や超音波内視鏡検査が主な内容となっています。主な処置内容としては、乳頭切開術やバルーン拡張術、結石除去術、各種胆道ステント留置術、細胞組織学的検査などです。疾患や病状に応じて外科とも連携し総合的に質の高い医療を提供できるよう努力しております。
当院の肝硬変患者さんの入院診療は、これまでの外来診療や他院で長期診療されてきて、腹水や肝性脳症などの肝不全症状の憎悪した高齢患者さんが主体です。65歳以下の、肝移植適応のある年齢層の方には、肝移植も踏まえた施設への紹介も行っております。基本的診療方針は、まずは安静や食事療法などの生活面の改善と肝臓専門医による投薬療法の調節による肝機能維持療法が主体です。これにより少しでも肝臓の寿命を延ばすことを目標としています。最近は、肝性脳症に対する難吸収性抗菌薬やアルブミンの合成を促す、分岐鎖アミノ酸製剤など、腹水調節の利尿剤などのいくつかの新しい内服薬が登場して、管理を徹底することで肝予備能の長期維持も期待できます。これらの治療でコントロールできない際には腹水の穿刺吸引や濾過濃縮再静注療法(CART療法)なども併用します。また、終末期となられた肝硬変・肝不全患者さんに対しても基本的には、当院の入院のままで終末期医療への対応しております。
また、肝癌を合併している肝硬変患者さんたちの診療も、緩和療法を含めて少しでも患者さんの苦痛なく、QOLを保てるよう診療支援しております。
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数(自院) | 平均在院日数(全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
070343xx99x1xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等2 1あり | 98 | 6.45 | 2.68 | 0.00% | 71.65 | |
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 77 | 55.45 | 25.32 | 5.19% | 84.61 | |
070370xx99xxxx | 脊椎骨粗鬆症 手術なし | 76 | 37.16 | 21.19 | 3.95% | 84.45 | |
070343xx97x0xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 その他の手術あり 手術・処置等2 なし | 52 | 22.50 | 15.77 | 0.00% | 74.12 | |
160690xx99xxxx | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし | 43 | 35.95 | 19.34 | 6.98% | 81.12 |
当院は日本脊椎脊髄病学会・日本脊髄病学会認定専門医資格と日本脊椎脊髄病学会認定脊椎脊髄外科指導医資格を持った脊椎専門医がおります。当院の特色である脊椎疾患が大半を占めております。腰部脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニア以外に、特に高齢者の脊椎骨粗鬆症・脊椎圧迫骨折も多くなっており、保存療法だけでなく侵襲の少ない経皮的椎体形成術(BKP)や骨粗鬆症性骨ステント留置術(VBS)なども行っております。
脊椎の手術療法では、大きな術野を伴わずにすむ手術も積極的に行っております。例えば、前述の経皮的椎体形成術(BKP)や、椎間板ヘルニアに対する椎間板内酵素注入療法(ヘルニコア)や、最近はセメントスクリューも使用しています。
また、経皮的椎弓根スクリュー固定、頚椎人工椎間板置換術のような最新手術にも取り組んでおります。
脊柱管狭窄症に対しては1泊2日の検査入院だけでなく、保存(注射)療法(15日間)の治療が多く行ってなっているため、
全国の平均在院日数より長くなっています。特に合併症などがない場合は、積極的にパスを活用し12~15日間の手術入院となっております。
2019年度より、信州大学医学部付属病院から下肢の専門医が1週間に1回・月2~3例、当院で手術を行うようになりました。
これにより、下肢の関節鏡下手術が当院でも可能となりました。パスの見直しや積極的な活用、包括ケア病棟や・回復期リハビリテーション病棟の有効活用などを含め、在院日数の短縮に取り組んでおります。
外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数(自院) | 平均在院日数(全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 | 50 | 5.10 | 4.74 | 0.00% | 69.68 | |
060335xx02000x | 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 45 | 7.53 | 7.11 | 0.00% | 70.16 | |
060040xx99x50x | 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 5あり 定義副傷病 なし | 28 | 4.50 | 4.32 | 0.00% | 74.57 | |
060035xx010x0x | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし | 26 | 17.92 | 15.76 | 0.00% | 75.92 | |
060040xx99x6xx | 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 6あり | 25 | 5.80 | 4.40 | 0.00% | 70.00 |
当院の外科はスタッフ4名で 主に消化器に生じた疾患に対する治療を行っております。消化器にできた”がん”に対する手術的治療として、主に胃や大腸のがんに対しては傷が少なく、術後の回復が早いからだに優しい手術”腹腔鏡下手術”を積極的に導入しており、2020年度は、大腸がん手術の約87%、胃がん手術の約54%が腹腔鏡下手術で占めています。消化器がんに対する治療は胃がん・大腸がんの比率が高く、その他では、食道がん、肝がん、膵がん、胆管がん等の治療も行っております。また、当院は立地的に松本医療圏の北部に位置しており、救急医療に関しても大北医療圏からの救急疾患も麻酔科の協力のもとにできる限り対応しております。
虫垂炎(盲腸)、胃十二指腸潰瘍穿孔、胆嚢炎などの急性疾患や鼠径部ヘルニア(いわゆる脱腸)、胆石症などの疾患のほとんどが腹腔鏡下手術で対応しており、手術による患者さんのからだへの負担を少しでも軽減してできるだけ早期に退院できるよう心がけております。また、パス見直しや包括ケア病棟の利用など全国平均在院日数と同等を目指し日々積極的に改善に取り組んでおります。
循環器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数(自院) | 平均在院日数(全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
050130xx9900xx | 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし | 82 | 29.17 | 17.35 | 14.63% | 86.41 | |
030250xx991xxx | 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1 あり | 34 | 2.00 | 2.03 | 0.00% | 63.26 | |
050050xx9910xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし | 30 | 2.97% | 3.06 | 3.33 | 70.27 | |
050210xx97000x | 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1 なし、1,3あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 19 | 10.00% | 10.24 | 0.00 | 80.21 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし | 19 | 24.53 | 20.57 | 15.79% | 84.53 |
高齢者の心不全・誤嚥性肺炎等在院日数が長期化するような疾患は、地域と連携して治療に取り組んでおります。パスの活用により、睡眠時無呼吸症候群や狭心症・不整脈等の検査・治療入院は、全国的な在院日数と差異なく行えております。COVID-19の治療の受け入れを行っているため、昨年度に引き続き手術件数は少なくなっていますが、前年度同様専門分野だけでなく高齢者の肺炎等の治療も取り組んでおります。また、2022年度より、虚血性心疾患や下肢閉塞性動脈硬化症などに対する治療に積極的に取り組んでおります。
泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数(自院) | 平均在院日数(全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり | 70 | 2.03 | 2.50 | 0.00% | 72.20 | |
110070xx02xxxx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術+術中血管等描出撮影加算 | 25 | 8.64 | 7.05 | 0.00% | 74.40 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | 24 | 11.79 | 13.14 | 0.00% | 78.79 | |
110060xx99x21x | 腎盂・尿管の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 あり | 17 | 9.76 | 17.47 | 0.00% | 76.82 | |
110070xx03x0xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 なし | 16 | 9.00 | 7.02 | 0.00% | 76.94 |
地域の診療所・病院からの紹介患者が大変多く、前立腺がんや前立腺肥大症などが特に多くなっております。腎・尿管がん、膀胱がん、前立腺がんなどの悪性腫瘍や、陰嚢内容疾患等の治療を主に行っております。がんの治療では、検査~手術、ホルモン療法・化学療法、口腔ケアや緩和ケア、在宅医療等一連した治療を行っております。また、施設等からの入院も多く、高齢者の尿路感染症(膀胱カテーテル等留置している場合など)入退院を繰り返す症例も多いため、病診連携を積極的にとっております。パスの活用や見直し等に取り組み平均在院日数も全国と大きな差異なくなっております。
腎臓内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数(自院) | 平均在院日数(全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし | 27 | 30.30 | 20.57 | 11.11% | 89.74 | |
050130xx9900xx | 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし | 14 | 22.14 | 17.35 | 00.00% | 82.57 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | 13 | 17.23 | 13.14 | 7.69% | 78.92 | |
110280xx02x00x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | – | – | 7.87 | – | – | |
110280xx9900xx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし | – | – | 10.39 | – | – |
尿所見異常から始まり、腎生検での糸球体腎炎・ネフローゼ症候群診断とその治療、保存期腎不全治療、そして末期腎不全に対しての血液透析療法、感染性疾患と、腎疾患全般の治療を行っております。
透析療法については、入院透析はもとより90名前後の外来透析も行っており、各種疾患に対して種々のアフェレーシス療法も施行しております。
長期入院、長期経過となりやすい高齢患者さんも多いため、早期退院を目指し総合的に診療しております。
神経内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数(自院) | 平均在院日数(全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし | 21 | 42.24 | 20.57 | 9.52% | 79.48 | |
010060×2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 16 | 43.88 | 15.63 | 6.25% | 72.62 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | 12 | 18.50 | 13.14 | 8.33% | 85.25 | |
010060×2990411 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病1あり 発症前Rankin Scale 0、1又は2 | – | – | 17.48 | – | – | |
050130xx9900xx | 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし | – | – | 17.35 | – | – | – |
脳卒中の専門資格を持った医師が、治療にあたっております。
また、地域の病院・診療所、大学病院、訪問看護ステーション等と緊密な連携のもと、積極的なリハビリ介入で在宅復帰を目指し治療を行っております。高齢者が多いことから、認知症患者に対する資格を持つ専門医と認定看護師でチーム医療にも取り組んでおります。また、専門領域の脳卒中のみにとどまらず、高齢者の肺炎や尿路感染症まで幅広く対応しております。平均在院日数が全国平均より長くなっていますが、包括ケア病棟や回復期リハビリテーション病棟を有効活用し、在院日数の短縮に向けて取り組んでおります。
脳神経外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数(自院) | 平均在院日数(全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
010060×2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 22 | 36.59 | 15.63 | 0.00% | 71.86 | |
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 21 | 11.52 | 8.30 | 0.00% | 80.10 | |
160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 16 | 24.13 | 9.78 | 0.00% | 79.75 | |
010040x199x0xx | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 手術なし 手術・処置等2 なし | 13 | 36.92 | 22.42 | 30.77% | 79.77 | |
010060×2990411 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 1あり 発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 11 | 33.00 | 17.48 | 0.00% | 77.36 |
一次脳卒中センターとして救急や地域の医療機関よりの紹介に対する脳卒中治療を行っております。また、日本脳卒中学会認定教育施設として、教育にも取り組んでおります。脳血管内治療を行うとともに、早期より積極的なリハビリを行い、包括ケア病棟や回復期リハビリ病棟を活用して、在宅復帰につなげております。全体的に平均在院日数が全国平均より長くなっていますが、平均在院日数短縮に向けて病床管理室を中心に取り組んでおります。
救急科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数(自院) | 平均在院日数(全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 手術なし | 31 | 2.97 | 4.92 | 0.00% | 72.87 | |
161070xxxxx00x | 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 13 | 2.69 | 3.70 | 7.69% | 63.00 | |
010290xxxxxxxx | 自律神経系の障害 | 11 | 2.55 | 5.61 | 0.00% | 85.09 | |
161020xxxxx00x | 体温異常 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | – | – | 6.45 | – | – | |
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | – | – | 8.30 | – | – |
救急搬送患者の受け入れを積極的に行っており、救急者の応需率は県内トップレベルです。 救急患者の初期治療・管理を行うため、幅広い診療を救急専門医が行い、専科診療科へ引き継いでいます。めまい、頭部外傷、薬物中毒などの短期入院は当科で退院まで診療にあたっております。また、重症患者の治療はハイケアユニット病棟において、集中治療管理にあたっております。
産婦人科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数(自院) | 平均在院日数(全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
120220xx01xxxx | 女性性器のポリープ 子宮全摘術等 | 65 | 2.98 | 2.87 | 0.00% | 42.25 | |
120060xx01xxxx | 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 | 24 | 8.00 | 9.46 | 4.17% | 41.75 | |
120060xx02xxxx | 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 | 17 | 3.35 | 6.04 | 0.00% | 42.65 | |
110050xx97x00x | 後腹膜疾患 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | – | – | 8.43 | – | – | |
12002xxx02x0xx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2 なし | – | – | 3.05 | – | – |
地域の診療所・病院からの紹介患者が多く、病診連携を緊密に取りながら診療にあたっております。婦人科良性腫瘍の手術を多く行っています。特に子宮鏡下手術に力を入れており、全国平均在院日数より短期間の入院で行うことができています。短期の手術入院が中心となっていますが、悪性腫瘍疾患の化学療法・緩和ケア・手術など一連の治療も行っております。
小児科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数(自院) | 平均在院日数(全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
040070xxxxx0xx | インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2 なし | 37 | 4.38 | 5.95 | 0.00 | 1.62 | |
040100xxxxx00x | 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 24 | 5.46 | 6.24 | 0.00% | 7.13 | |
040090xxxxxx0x | 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病 なし | 14 | 4.50 | 5.83 | 0.00 | 1.86 | |
030270xxxxxxxx | 上気道炎 | – | – | 4.78 | – | – | |
060380xxxxx00x | ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | – | – | 5.53 | – | – |
地域の開業医からの紹介患者が大半を占めております。COVID-19の影響もあり、患者数は激減し患者の傾向も喘息などの慢性疾患が多くなっております。昨年と比較するとインフルエンザなどの疾患は増加しましたが、昨年同様の傾向となっております。地域の中核病院として、必要に応じて県立こども病院や地域の病院・診療所と緊密な連携をとり診療にあたっております。
耳鼻咽喉科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数(自院) | 平均在院日数(全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 手術なし | 22 | 9.05 | 4.92 | 0.00% | 70.73 | |
030428xxxxxxxx | 突発性難聴 | 14 | 12.21 | 8.75 | 0.00 | 68.21 | |
030240xx99xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし | 10 | 6.30 | 5.71 | 10.00 | 46.60 | |
030380xxxxxxxx | 鼻出血 | – | – | 5.37 | – | – | |
030350xxxxxxxx | 慢性副鼻腔炎 | – | – | 6.47 | – | – |
COVID-19の影響を大きく受け、前年同様手術症例が減少しております。めまいや突発性難聴等の症例は増加していますが、慢性副鼻腔炎など手術目的の入院が激減しております。地域のニーズに応え、急性期疾患だけでなく、慢性疾患や悪性腫瘍まで幅広い診療を信州大学付属病院と連携を取りながら行っております。
総合診療科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数(自院) | 平均在院日数(全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし | 16 | 32.06 | 20.57 | 12.57% | 84.50 | |
050130xx9900xx | 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし | 10 | 34.30 | 17.35 | 10.00 | 86.10 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | – | – | 13.14 | – | – | |
080010xxxx0xxx | 膿皮症 手術・処置等1 なし | – | – | 13.07 | – | – | |
0400801499×001 | 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし A-DROP スコア | – | – | 14.36 | – | – |
全科的に横断的に幅広く様々な診療科領域をカヴァーすべく診察しております。2022年度より、総合診療科の専門医を配置し、スムーズな診療・適切な専門医への紹介に取り組み始めました。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
初発 | 再発 | 病期分類基準(※) | 版数 | |||||
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 22 | – | – | 19 | – | 25 | 1 | 8 |
大腸癌 | 11 | 18 | 60 | 78 | – | 32 | 1 | 8 |
乳癌 | – | 1 | ||||||
肺癌 | – | – | – | – | 1 | 8 | ||
肝癌 | – | – | – | – | 17 | 1 | 8 |
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
消化器疾患の癌を主に治療しています。胃癌・大腸癌の症例が多く、令和3年度は特に大腸癌のStageⅣが多くなっています。また、肝癌も増加傾向にあり、手術や化学療法・緩和ケアに取り組んでおります。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | |
軽症 | – | – | – |
中等症 | 43 | 13.98 | 81.26 |
重症 | 16 | 25.56 | 85.75 |
超重症 | – | – | – |
不明 | – | – | – |
昨年度より、肺炎の患者数は減少し、平均年齢も若干低くなっています。COVID-19の影響もあり軽症者の入院が特に減少しています。
脳梗塞の患者数等
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
3日以内 | 160 | 39.91 | 80.41 | 4.19% |
その他 | – | – | – | – |
患者数は若干増加しましたが、平均在院日数・平均年齢に昨年度との大きな差異はありません。
全国の平均在院日数と比較すると、かなり長くなっており、包括ケア病棟や回復期リハビリテーション病棟を積極的に活用するためにベットコントロールの強化にあたっています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K0461 | 骨折観血的手術(大腿) 等 | 58 | 6.55 | 48.55 | 5.17% | 84.31 | |
K1425 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓切除) | 52 | 1.83 | 20.73 | 0.00% | 73.65 | |
K0462 | 骨折観血的手術(下腿) 等 | 43 | 2.84 | 21.16 | 0.00% | 64.42 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) | 28 | 5.14 | 56.50 | 7.14% | 84.36 | |
K0483 | 骨内異物(挿入物を含む)除去術(下腿) 等 | 26 | 1.08 | 1.42 | 0.00% | 53.35 |
消化器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) | 98 | 0.11 | 1.01 | 2.04% | 67.48 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 41 | 1.76 | 11.32 | 2.44% | 82.46 | |
K6871 | 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) 等 | 33 | 1.91 | 8.15 | 0.00% | 81.18 | |
K722 | 小腸結腸内視鏡的止血術 | 23 | 1.83 | 9.09 | 0.00% | 79.83 | |
K735-4 | 下部消化管ステント留置術 | 19 | 2.16 | 10.37 | 0.00% | 82.32 |
外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 46 | 0.67 | 5.43 | 0.00% | 69.65 | |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 41 | 1.02 | 2.93 | 0.00% | 69.07 | |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 30 | 4.97 | 11.67 | 0.00% | 76.97 | |
K719-21 | 腹腔鏡下結腸切除術(小範囲切除、結腸半側切除) | 17 | 1.29 | 8.12 | 0.00% | 66.65 | |
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 12 | 0.83 | 3.75 | 0.00% | 70.42 |
産婦人科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K872-32 | 子宮内膜ポリープ切除術(その他) | 64 | 0.98 | 1.02 | 0.00% | 42.34 | |
K877 | 子宮全摘術 | 18 | 1.00 | 6.00 | 5.56% | 47.89 | |
K8732 | 子宮鏡下子宮筋腫摘出術(その他) | 17 | 1.00 | 1.35 | 0.00% | 42.65 | |
K8721 | 子宮筋腫摘出(核出)術(腹式) | – | – | – | – | – | |
K867 | 子宮頸部(腟部)切除術 | – | – | – | – | – |
泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) | 37 | 1.22 | 6.51 | 0.00% | 75.43 | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 14 | 1.07 | 9.29 | 0.00% | 73.21 | |
K797 | 膀胱内凝血除去術 | 10 | 0.10 | 9.20 | 10.00% | 83.30 | |
K8036ロ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他) | – | – | – | – | – | |
K775 | 経皮的腎(腎盂)瘻造設術 | – | – | – | – | – |
循環器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K5972 | ペースメーカー移植術(経静脈電極) | 12 | 2.58 | 10.83 | 0.00% | 80.67 | |
K5492 | 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) | 10 | 0.00 | 13.40 | 0.00% | 73.30 | |
K597-2 | ペースメーカー交換術 | – | – | – | – | – | |
K5491 | 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) | – | – | – | – | – | |
K5463 | 経皮的冠動脈形成術(その他) | – | – | – | – | – |
脳神経外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 12 | 1.17 | 23.50 | 0.00% | 78.75 | |
K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) | – | – | – | – | – | |
K1781 | 脳血管内手術(1箇所) | – | – | – | – | – | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | – | – | – | – | – | |
K1641 | 経皮的頸動脈ステント留置術 | – | – | – | – | – |
腎臓内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K6121イ | 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) | 15 | 3.20 | 11.13 | 0.00% | 72.47 | |
K616-41 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) | – | – | – | – | – | |
K616-42 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(1の実施後3月以内に実施) | – | – | – | – | – | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | – | – | – | – | – | |
K651 | 内視鏡的胃、十二指腸ステント留置術 | – | – | – | – | – |
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | – | – |
異なる | – | – | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | – | – |
異なる | – | – | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | – | – |
異なる | – | – | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 10 | 0.24 |
異なる | – | – |
就職ご希望の看護学生の皆さんへ
インターンシップ 開催のお知らせ
安曇野赤十字病院ではインターンシンプを開催することになりました。
1日研修ですが実際の現場の雰囲気をみていただき、就職の参考にして
いただければありがたいと思います。
【日時】
1回目 3月22日(金) 9:00~16:00 → 3月5日で申込締め切りました。
対象:奨学金生・委託生以外の看護学生
2回目 8月 2日(金) 9:00~16:00 → 7月25日で申込締め切りました。
対象:奨学金生の看護学生
【場所】 2階大会議室