耳鼻咽喉科研修カリキュラム 安曇野赤十字病院耳鼻咽喉科
【当科研修の概要と特徴】
専門診療科長名:最上由美
医師数: 1
資格等: 日本耳鼻咽喉科学会専門医
専門外来: 補聴器外来
(その他特設のものなし)
【研修の特徴】
耳鼻咽喉科の担当する診療は耳疾患から頭頸部領域疾患まで幅広く、一般的な外科的手技のみならず難聴疾患や中耳疾患など耳鼻咽喉科特有の専門的な知識と技術が必要とされる。また脳神経外科や神経内科・呼吸器科・口腔外科領域などとも重複する分野もあるため,各科と協力しながらより広い視野で適切な治療法を選択していかなければならない。当科ではこうした状況に柔軟に対応できるよう耳鼻咽喉科診療に必要な基本的な知識と技術を修得していただくのとともに患者との信頼関係や医療従事者としてあるべき姿についてもあわせて学んでいただけるよう十分に配慮したい。
【研修目標】
外来診察に必要な器具をひととおり使いこなせ一般的な外来診療を行えるレベルまで学んでいただくことが第一の目標である。市中病院に特徴的な症例をできるだけ数多く経験することにより緊急性を要する症例か否かを適切に判断出来るようになることは必須であり,さらにはいくつかの選択肢を検討した上で治療方針を自分自身で決定し初期治療を施せるよう専門的な技術と知識を高めていただきたい。
【研修スケジュール】
〈週間スケジュール〉
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
午前 | 外来 (信大) |
外来 | 外来 | 外来 | 外来 |
午後 | 処置 検査 |
処置 検査 |
手術 (信大) |
処置 検査 |
手術 検査 |
〈プログラム〉
- 外来見学と実践
- (月):午前と(水):午後には信大耳鼻咽喉科より非常勤医師の派遣があるため診療の見学・介助を行う。
- 耳鼻咽喉科診療に必要な一般的検査手技を学び,かつ各結果の評価を行うことができるようにする。
- 各予定手術の助手を行う。
ときに上級医師の指導のもと,口蓋扁桃摘出術やラリンゴマイクロサージェリーなどの症例において実際に術者として手技を学んでもらう。
【研修方法】
1) 指導体制
日常の指導と評価(EPOC)は常勤医(科長)が担当する。通常,科長とともに診療にあたる。入院患者の受け持ち医となり積極的に診療を実践し学んでもらう。
2) 当直研修
指導医のもと月2~3回の当直研修を実施する。耳鼻咽喉科のみならず一般的な救急外来患者の対応と初期治療を学ぶ。
3) 受け持ち患者
平均入院受け持ち患者数は3~4人である。指導医と相談しながら治療方針を決定し担当してもらう。