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神経内科研修カリキュラム 安曇野赤十字病院神経内科

 

Ⅰ.神経内科研修で経験できる症例

神経内科:注)脳血管障害や高齢者の診療が主になる見込み。
血管障害(脳梗塞、脳出血など)、神経変性疾患(パーキンソン病、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症など) 、免疫性神経疾患(多発性硬化症、ギラン・バレー症候群、重症筋無力症、筋炎など)、 感染性疾患(脳炎、髄膜炎など)、頭痛、その他(筋ジストロフィー、てんかん、ミトコンドリア脳筋症など)

 

Ⅱ.研修スケジュール

神経内科:神経疾患は診断が大切。診断力をつける。すなわちできるだけ新患を最初に見ていただく方針(当院は研修医の教育病院である旨、患者様への周知を図ることを前提として)。

 

1.研修スケジュール表

  研修1ヶ月 研修2ヶ月 研修3ヶ月 備 考
一年次 入院患者の診察治療(病歴の取り方・神経所見の取り方・診断と鑑別・治療法) 同左 同左 救急外来での診察は随時
二年次 病歴の取り方・神経所見の取り方・診断と鑑別・治療法 同左
新患外来
電気生理検査
脳画像検査
同左
新患外来
電気生理検査
脳画像検査
救急外来での診察は随時

 

2.週間スケジュール表

 
午前 8:00朝カンファ(毎日)
外来および検査   救急患者対応は随時
午後 症 例 検 討 会              15時リハビリカンファ
病棟患者の診察および検査        救急患者対応は随時

 

研修のポイント

安曇野赤十字病院は松本平広域救急圏で第二番目の救急患者数(16%:平成16年度)を受け入れている救急病院である。神経疾患は脳血管障害や意識障害など救急搬送されてくることが多い科である。治療可能な神経疾患を初期に的確に確定診断を下し、非可逆的損傷をこうむりやすい神経組織を守り(neuroprotection)、重篤な後遺症を未然に防ぐことを目指す。また、逆に進行の緩徐な変性疾患の場合には、確実な診断を下すことのみならず患者や家族と共に歩むことを心がける。
また神経内科医である前に内科医(General Physician)としての基本的診察法への習熟も重要である。さらに脳外科医・整形外科医など関連診療科との連携のための力量を蓄え、かつ連携診療が円滑に行えるよう人格的な修練を積むことが必要である。
メンタルヘルス不全者について初期的な対応ができ、かつ精神科専門医との協力体制がとれることも重要である。

 

Ⅲ.行動目標

A.基本的診断能力

1.基本的な神経内科診察法

神経学的診察法の習得

内科一般についての診察法の習得

メンタルヘルスについての診察法の習得

リハビリ治療のための基本的な機能把握とリハ計画の策定

 

2.基本的な神経内科臨床検査

脳画像診断(単純撮影・CT・MRI)の計画と読影

髄液検査とその解釈

初歩的な電気生理学的検査(脳波、脳脊髄誘発電位、筋電図、神経伝導速度)

筋肉生検・神経生検の適応の検討と実施の助手

 

3.基本的治療法

脳血管障害における脳保護・浮腫対策

免疫神経疾患における免疫吸着療法

ステロイド・パルス療法

人免疫グロブリン大量静注療法

 

B.経験すべき症状・病態・疾患

1.頻度の高い症状

手足のしびれ

手足の麻痺

手足のふるえ

動作の鈍さ

めまい

ふらつき

頭痛

けいれん

 

2.緊急を要する症状・病態

急性期の脳血管障害(脳梗塞、脳血栓、脳塞栓、脳出血)

くも膜下出血

髄膜炎・脳炎

各種神経疾患(ギラン・バレー症候群・多発性硬化症・重症筋無力症など)にともなう呼吸不全

てんかん・けいれん発作の重積

パーキンソン病治療中の悪性症候群

 

3.経験が求められる疾患・病態

変性疾患(筋萎縮性側索硬化症etc.)などの神経難病のターミナルケアおよび在宅での療養の支援

 

Ⅳ.指導体制

7年以上の臨床経験を有する日本神経学会専門医あるいは各専門学会の専門医