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インタービュー病院長

【第5回】 神経根造影ブロック(注射)によるヘルニア治療

障害部位を見極めるための検査でもある神経根造影ブロック

神経根造影ブロックを日本で初めて行った人は私の先輩たちです。腰椎の神経根造影ブロックと、頚椎の神経根造影ブロックの両方を行いました。本来この方法は病気の原因になっている神経をはっきりさせるための検査です。
痛みの症状を起こしている神経に針を刺入し、造影剤を入れます。そうすると患者さんがいつも感じている痛みが再現します。続いてブロックをするといつもの痛みも消えます。痛みの原因となっている神経でなければ、痛みも再現しないし、ブロックによって痛みが消えることもありません。神経根造影ブロックは、痛みの原因となっている神経を確実に診断するための検査として本来行われます。

 

神経根造影ブロックの治療効果

神経根造影ブロックを多くの患者さんに行っているうちに、症状が良くなってしまう人が相当数おられることがわかりました。神経根造影ブロックを行なうと神経の血行が長時間改善します。また痛みが軽くなる理由はブロックに使う局所麻酔剤と少量のステロイド剤の作用にあります。特にステロイド剤の効果が重要であると思われます。神経の炎症が改善し、さらに腫れが引くことで神経に対するヘルニアや骨の圧迫の影響が軽くなります。
局所麻酔は短時間で切れますが、効果は持続します。普通なら手術が必要となるような重症の患者さんの三人に一人がこの方法で改善しています。