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【第4回】 検査からヒントを得た局所麻酔で可能なヘルニアの手術

椎間板造影でヘルニアが良くなる

経皮的髄核摘出術という局所麻酔でできる椎間板ヘルニアの手術方法があります。
これは1976年に慶応大学の系列の先生が報告しました。椎間板造影という検査をすると症状が改善する場合があることからヒントを得たものです。椎間板造影で椎間板に針を刺すことによって椎間板の内圧が下がるのではないかと考えたわけです。そこでその先生は本格的に椎間板に穴をあけて、椎間板内部中央にある髄核という柔らかい軟骨成分を取り除きました。ちょうど風船の空気を抜いてしぼませたようになることで、周囲へのヘルニアの影響がなくなるだろうという考え方です。

 

経皮的髄核摘出術の原点

私たちは手術の前後の椎間板内圧を計測しました。当時は良い器械がないので大変でした。あるメーカーに頼んだのですが、そのメーカーの方が協力的でいつも病院に来てくれて、指導していただきながら行いました。
経皮的髄核摘出術を行うと椎間板内圧が下がります。手術方法はまず数ミリの皮膚切開をして、細いパイプを椎間板に通します。その中に器械を挿入して髄核を取りのぞき、更に電動式の生理食塩水で中を洗いながら吸引する装置でできるだけ摘出します。これを応用してレーザーで髄核を焼いて内圧を下げる方法が行われていますが、髄核以外のところまで熱が影響する可能性があり、安全性が確認できていないということで保険適応になっていません。
経皮的髄核摘出術は頚椎のヘルニアにも応用できます。私に脊椎の指導をして下さった恩人である先輩が頚椎に関して報告しています。私も腰椎に関して報告させていただき、徐々に海外でも行われるようになりました。