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インタービュー病院長

【第3回】 脊椎疾患への的確な治療

自然の加齢的な変化なのか症状の原因となっている変化なのかを正確に診断して無駄な手術を避ける

脊椎疾患の診療で一番大切なポイントは正確な診断であると考えています。
膝などと同様に腰、首の骨は必ず加齢的な変化をします。加齢による自然な経過としての変化なのか、症状の原因になっている変化なのかという診断を的確にしないと、おかしな治療になってしまいます。
正確な診断をして、症状の原因になっているところだけしっかり手術することが極めて重要であると考えます。
いくら加齢的な変化が強くても症状が出ない方もおられます。ヘルニア症状のない人の76%にMRI上のヘルニア所見があるというデータもあります。

 

固定術と制動術

腰部脊柱管狭窄症の一つである変性すべり症の手術として、当院では人工靭帯による制動術を行っています。この方法が年々増加しており、固定術が減ってきています。現段階でどちらが優れているかは明らかではありませんが、制動術はできるだけ生理的な条件を残すので、10年後、20年後に違いが出てくるかもしれません。
固定術は2つの骨の間の動きを完全に止めます。他の部分が動くので背中は機能的には十分曲がりますが、固定した場所は動いていない。代償的に他の場所が動くので、固定してもスポーツや仕事も十分可能で特別な問題は出ません。
制動術は悪い動きだけ制限し、良い動きは残そうという考え方です。ある程度の動きの制限はしますが、完全に止めるわけではありません。ネジを骨に入れ、ネジの頭を人工靭帯で連結し、一定の圧力をかけて動きを制限します。この手術は平成9年からやっています。