インタビュー病院長 インタビュー循環器内科部長 インタビュー外科部長 インタビュー脳神経外科部長 インタビュー集中治療部長

インタービュー病院長

【第2回】 自然治癒する狭窄症もある

まず手術ではなく治療経過をみる

狭窄症の治療には、保存療法と手術療法があります。
狭窄症は結局良くならないから手術するしかないと発言される専門医もいますが、自然経過の論文があり、3分の1は自然改善すると報告されています。大きな制限がなく生活ができて経過をみることが可能であれば、手術は必要ない、自然改善する患者さんに手術は必要ないわけです。
一方7割の方は良くならないか悪くなることになります。しかし手術を受けている人は1割か1割5分程度です。良くなっていないのに手術を受けていない方が相当数おられるわけです。
でも最近は高齢の方たちの意識が変わってきています。手術してでも動きたい仕事をしたいという人たちです。当院での腰部脊柱管狭窄症の手術件数は10年前の2倍に増えています。一方椎間板ヘルニアの手術件数は変わっていません。自然軽快していないのに手術を受けていない方たちには、逆に手術をお勧めします。

 

経過をみて手術が最善の方も

患者さんには、自然に症状が改善する方もあるから保存的な治療もやってみましょうとお話します。日常生活の工夫、運動療法、お薬、注射、ブロックなどの保存療法を最初からあきらめて手術をすることは早すぎますと説明しています。ただし一定の治療経過を経た方が改善していなければ、逆に手術をお勧めします。
私たちの考えは、保存療法も大事にして、手術の必要がない患者さんと、手術の必要な患者さんをできるだけ正確に判断したうえで、最適な治療をしたいということです。