新病院オープン ―新しい診療体制について      院長 澤海明人

平成20年10月1日の起工式以降順調に工事は進み、私たちの長年の夢であった新病院での診療が開始になりました。2期工事として旧病院と重なる一部工事(玄関部分)と駐車場整備がまだ残っており、完全な竣工は本年12月以後となる予定ですが、7月1日より診療は新病院に完全に移行致しました。新病院建設に関する院内の議論開始は平成9年にさかのぼります。その後、旧豊科町、安曇野市、近隣市町村、各団体や個人の多くの皆様のご協力、補助、ご寄付などの支援をいただき、公立病院ではありませんが、地域の皆様に支えられて完成した病院です。6階建て全館免震構造で、災害にも強い病院となりました。

新病院建設に当たり、①できるだけ患者さんを動かさず職員が動くこと、②入院患者さんの療養環境の改善、を基本方針といたしました。現在は玄関が未完成で職員通用口から出入りしていただいており不自由をおかけしておりますが、検査部門、放射線部門を含めて外来を1階の南に集約したことにより、竣工後は外来診療を受けていただきやすくなります。病室に関しては旧病院の6人室とほぼ同じ面積の4人室が中心ですが、個室ベッドの割合も旧病院の2%から20%に増やしました。当院は松本医療圏では相澤病院に次ぐ年間2300件の救急車の受け入れを行っておりますが、更に質を充実させるために救急部門の面積を十分取りました。また重症患者さんの診療に当たる集中治療部門の新設、透析ベッドの増床を行い、手術室は増室した上に各室を広くクリーン度の高いものとしました。CTは2台に増やし、電子カルテを導入し、レントゲンフィルムはなくなりました。また全体として壁の色、内部のサイン、採光の工夫によりできるだけ明るい病院とすることを意識しました。本年5月に急逝された荻原前院長の思いのこもった病院であることを申し添えます。

産婦人科病棟は現時点では閉鎖しておりますが、今後も医師確保に向けた働きかけはもちろん継続いたします。

建物と医療機器が揃いさえすれば良い医療ができるというものではないことは十分認識しております。安曇野の地域医療における中核病院として、皆様に信頼していただける医療を提供できるよう職員一同更に努力してまいります。