診療科紹介 神経内科についてご紹介いたします。 神経内科部長 服部 健

「神経内科」という名称ですが、外国では「神経科」という名称になっているようです。しかし日本では歴史的に既に「精神神経科」の名称があり、国民の混乱を避けるために「神経内科」という名称が作られました。最近では「脳神経内科」という呼び名も使われています。主に診療を行う症例としましては、脳や脊髄、全身に張り巡らされた神経系統、そして筋肉のご病気を扱います。脳神経外科が脳の病気を外科的に対応するのに対して、神経内科は内科的に治療をするものと思っていただければ分かりやすいでしょう。もちろん糖尿病などの内科的な疾患とも密接な関係があります。よく誤解されますが、うつ病や神経症、不眠などメンタル(こころ)の分野は精神神経科や心療内科の診療範囲です。

ここで神経内科でもっとも代表的な病気の一つであるパーキンソン病についてご紹介いたします。パーキンソン病は決して稀な病気ではありません。以前は人口10万人に100名といった数値が言われていましたが、高齢化に伴って最近は更に増加してきたように思います。体のどこの部分が影響されるかというと、大脳の中で基底核と呼ばれる動作や歩行を円滑に出来るよう働く部分の障害であり、ドーパミンという物質が減少して起こります。症状として手の震え、動作が鈍く緩慢となり、起立歩行に支障がでます。顔の表情も乏しくなり、ぼそぼそというしゃべり方になります。歩行は前かがみで、手の自然な振りは無く、歩幅も狭くなります。初めの第一歩が出ずに、いったん歩き出せば、自分では止まれずに倒れてしまうことがあります。唾液がでる、物が飲みにくいなどの症状もあります。手の震えは安静時に多いと思います。動作や一定の姿勢で出る震えと違います。気持ち的にはうつになる場合もあります。

お薬ですが「Lドーパ」というお薬を処方します。その分解を防ぐ薬や感受性を高める薬も開発されています。最近では大脳の手術や電極刺激なども行われています。いずれにせよ慢性に経過し年余にわたる病気です。リハビリや生活の工夫、社会資源利用の調整や地域での連携も大切です。そのような点に配慮して診療させて頂いております。

どんなささいなことでも親身に診察させていただきますので、今後ともよろしくお願いいたします。