病院機能評価認定病院になりました

副院長 澤海 明人

  病院機能評価という言葉をご存知ですか?
従来、医療は施設ごと、利用者ごとに要求が異なり、診療内容、システム、構造など様々な部分で医療機関ごとに大きな違いがありました。また機能のレベルにも差がありました。しかも医療機関の職員が自分達のレベルを認識できていないという問題もありました。

近年これらを一定の基準によって評価し、結果的に医療機関のレベルアップを図ろうという動きがあります。医療機関ごとの科学的根拠のない治療を含めて例外的なやり方は排除し、できるだけ全国標準に照らした機能を備えたものに変えていこうという考え方です。

 アメリカではこうした動きは既に1950年代から始まりました。日本では1995年に厚生労働省と日本医師会が中心となって”日本医療機能評価機構”という組織を作り、1997年から全国の病院(20床以上の入院施設を有する医療機関)に対して実際の認定作業が始まりました。これが病院機能評価です。定められた評価項目に従って医療機関を中立的立場で評価し、自己努力による改善を支援し、一定の基準を超えた病院を認定病院として認めていこうというもので、製造業などで行われている”ISO”の医療版ともいえるものです。評価項目は病院組織・管理、診療・看護の質、地域との関係、患者さんの権利・安全、療養環境など多岐にわたり577の項目に及びます。それぞれの項目がa(よ<できている)、b(できている)、c(できていない)で評価され、全ての項目でaかbを取らなければいけません。しかも単に書面上の評価ではなく評価調査者が実際病院を訪問して判定します。

  病院のレベルアップにより患者さんに信頼される病院となること、受審準備を進めることで職員の連帯意識を高めること、新病院建設に向けて良い病院とはどんな病院かを職員が知ること、などを目的に当院も受審を決定し、数年に及ぶ大変な準備作業を経て平成17年11月21日に認定病院として認められました。
平成17年12月25日現在で認定された病院は全国で1千835(全国の総病院数は9千以上)、長野県で33(長野県の総病院数は140弱)となっています。

  当院も認定病院の仲間入りができたことでようやく一人前になれたとも言えますが、決してまだ十分満足はしていません。患者さんたちが「豊科赤十字病院は本当に変わった。」という評価をして下さってはじめて本物だと思っています。病院を180度変えようという意気込みで準備を進めたのですが、私たち自身の感じる達成度は50%というところです。

今後も患者さんのご意見など参考にさせていただきながら更に改善を進め、理想の病院、信頼される病院を目指していきたいと考えています。継続的なご指導、ご協力をお願いいたします。