診察室の窓から12

原稿用紙の余白    副院長 神経内科  中野 武

ある日 読者の方から質問を受けました。曰く「先生の『診察室の窓から』いつも拝見しています。たしかに先生の診察室には窓がありますね。」そうなのです。冬に日が低くなると、差し込むスリット状になった光の束で頭が熱いのです。「このコーナーはどのようなものを目指していますか。」というご質問もありました。言ってみれば「読む お薬」がコンセプトです。順番待ちに手軽に読めて、「気持が落ち着く」「元気が出る」、温シップのような「心温まる」文章を心がけています。

重ねてのご質問。「なぜ早朝や夕方の場面が多いのでしょうか。」厳しい締め切り原稿の取り立てに耐え、必死に原稿用紙と格闘しているのが、この時間帯なのです。単調で鼻につく、文章に何か寂しさが漂うというご指摘ありがとうござ
います。初老期の哀愁、うら悲しい属性とでもご理解ください。以後改善すべき点です。

さらに「今後の展開についてお聞かせ下さい」と。このコーナーは、低予算、正確には無予算企画です。だから自分達で作るのです。また診察室や病院、通勤途中の様子を書くということで、取材費もありません。「安曇野の風景を中心に」などと読者様からのご注文もあったりします。「最後になぜ前号、前々号とも診察室の窓から10なのでしょうか。」というご質問には、10が2つあるのに大きな意味はないのです。編集者の気まぐれです。次号は11なのか12か、いっそのこと15
くらいにして読者の皆さんをビックリさせる企画案もありました。「失われた謎の11」は、お宝探偵団的には珍重されるかも知れません。今後もこのシリーズをご愛読ください。