◎特集1 知っておきたい糖尿病のこと(1)   糖尿病看護認定看護師 猿田 順子

糖尿病看護認定看護師として、病棟勤務しながら週1回の糖尿病療養指導外来(看護外来)や糖尿病教室、患者会「りんどう会」で糖尿病患者さんの相談や支援に取り組んでいます。
今回は糖尿病発症までの仕組みについて説明します。


糖尿病とは

私たちの身体は、毎日とても良く働いてくれています。そのエネルギーとなっているのは毎日の食事から分解されるブドウ糖です。バランスよく食べ、適度に活動しエネルギーを循環させることで健康な身体を維持しています。そのバランスがくずれ、使いきれないブドウ糖が長期間血液中をさまよっている状態が糖尿病です。


インスリンのはたらき

ブドウ糖が身体のエネルギーになるためにはインスリンという膵臓から出るホルモンが必要です。インスリンの分泌は2種類(基礎分泌と追加分泌)があります。1日を通して食事とは無関係にわずかながら持続的に分泌されているのが基礎分泌、食事を摂って体内に入り急激に血糖値が上がると分泌されるのが追加分泌です。

身体中の細胞がブドウ糖をエネルギーとして利用できるように早食いやドカ食い、間食の多い方はいつもインスリンをたくさん出そうと膵臓が頑張って働いているため少しずつ機能が低下してインスリンの分泌量が減っていきます。

また、動物性脂肪や揚げ物、ドレッシング・マヨネーズなどの油分やインスタント食品を多く摂取しているとインスリンの働きを低下させてしまいます。また夜遅い時間に食事やお酒を飲むと脂肪肝になりやすく、やはりインスリンの働きを低下させてしまいます。

糖尿病と診断される時はすでに膵臓の機能は半分に低下しているといわれています。2型糖尿病は、突然なるのではなく約10年位かけて膵臓の機能が低下し発症するのです。

繰り返しになりますが、糖尿病の多くは適切な体重を維持し、習慣的に運動をすることで予防できるといわれています。糖尿病のことを理解し生活習慣を見直してみましょう。



血中インスリン濃度

糖尿病治療ガイド