薬剤部 お薬のはなし

 皆さんは、病院で処方されるものの他に薬局、ドラッグストア、置き薬など、様々な形で、薬を目にしたり服用したり使ったりする機会があると思います。
 主な薬の種類と使い方について書かせていただきます。

 薬って色々ありますよね。

薬を、医薬品を定義している薬事法に沿って説明しますと、病気の予防や治療を目的に、名称、成分、分量、用法用量、効能効果、副作用について、品質・有効性及び安全性に関する調査を行い厚生労働大臣や都道府県知事が認めたものです。
サプリメントや健康食品などは薬ではありません。病院で処方せんを書いてもらう薬や、薬局で売っている胃腸薬、風邪薬など、文字通り薬と呼ばれているものを想像してください。

主な薬の種類

お薬には「開発の時期」「販売規制」「形状」による主に3つの分け方があります。最近耳にする「ジェネリック」や「OTC」というのも薬の分類のひとつです。

成分開発の特許期間による分類

■先発医薬品、先発品
薬の成分が新しく開発されて初めて市場に売り出される薬です。
■後発医薬品、後発品(ジェネリック)
先発薬の成分が発見されて特許を取得してから一定期間経過して特許が切れた薬は、開発した会社以外の会社が成分を入手して売り出すことができます。

販売規制による分類

■医療用医薬品
医師、歯科医師によって使用されるか、または、医師、歯科医師の処方せんが必要な薬をいいます。
■一般用医薬品(OTC医薬品)
薬局やドラッグストアで販売されている、医師の処方せんがなくても、自分の判断や薬剤師のアドバイスのもとで、購入することができる薬をいいます。

※2009年より、一般用医薬品にも区分が設けられ、薬剤師の説明がないと買えない薬も出てきます。
※OTCとはOver The Counter の頭文字をとった言葉です。薬剤師がいるカウンター越しに購入する薬という意味です。
 これまで医師の処方箋によらなければ使用できなかった指定医薬品(処方せん医薬品)の中から使用実績があり、副作用の心配が少ないなどの要件を満たした医薬品を薬局などで処方箋なしに購入できるよう、一般用医薬品として認可したものをスイッチOTC薬といいます。最近ではロキソニン錠が解熱鎮痛剤として市販化されています。

薬の形状による分類

■内服薬 ■外用薬 ■注射剤
以上のように分類することが出来ます。

まず、内服薬について・・・

薬の正しい飲み方を知っていますか? コップ一杯の水で飲むのは「薬を溶かす」という意味があります。また、薬は一緒に飲む物や食べる物にも影響を受けますので、知っておきましょう。
薬は、開発時に正しく飲むことを前提としてデータを取っています。そのため、正しい効果を得るためにも、思いがけない副作用を避けるためにも、正しい薬の飲み方の基本を理解しておきましょう。

コップ一杯の水(白湯)で飲む
 薬を水(白湯)と一緒に飲む理由は、「薬を水で溶かして吸収を促す」ためです。水なしで薬をそのまま飲む人がいますが、薬がのど(食道)に引っかかったまま溶け出し、食道の炎症を起こして潰瘍になることもあります。必ず、コップ一杯ぐらいの水は飲むようにしてください。
※トローチ・舌下錠・チュアブル錠・OD錠など、水なしで飲めるものあります。
 また、水以外の飲み物で飲むと成分が変化したり、薬の効果が弱くなるものもあります。

薬を服用するタイミング
 お薬の袋や外箱には、服用方法が書かれています。実際、食事をしてからどのくらいで飲めばいいか、食事ができない場合はどうすればいいかなど、よく分からないという方も多いようです。
●食 前…食事の30分前ぐらいに服用します。
●食直前…食事の10分ぐらいを目安に服用します。
●食 後…食事が終わった後、大体30分以内に服用します。
※空腹時に飲むと胃に影響があるため、食後という指示をしていることもありますが、食後に飲む習慣をつけて飲み忘れを防ぐためという理由もあります。抗生物質など決まった時間に服用しなくてはならないものは、食事と関係無く服用することができます。
●食 間…食事の前、または食事の後2時間以内に服用します。
※「1日3回、食間」は、2通り飲み方があります。
A:朝食前2時間、朝食と昼食の間、昼食と夕食の間
B:朝食と昼食の間、昼食と夕食の間、夕食の後2時間後
 どちらに該当するかは、かかりつけの医師・薬剤師に相談してみてください。
●頓 服(とんぷく)…病気の症状に応じて、その都度飲む薬です。病気や体質によって違いますので、窓口で確認してください。
 薬が入っている袋を見ていただければわかるように、「食後」以外にも飲むタイミングは色々あります。薬は食後と思い込まず、必ず確認するようにしましょう。