薬剤部 お薬のはなし ワクチンについて②

近年、海外渡航予定者からの予防接種の問い合わせが増加しています。
自分自身を感染症から守り二次感染を防止することと、入国時等に予防接種済み証明書が必要な場合があるといった理由だと思われます。

ワクチン接種の計画は
余裕をもってお早目に!

一種類のワクチンでも数回の接種を必要とするものがあります。海外渡航が判明した時点で予防接種機関や検疫所で、接種するワクチンと接種日程の相談をして下さい。渡航まで1ヶ月という方がいらっしゃいます。希望するワクチンが接種期間の関係でできない可能性があります。

破傷風

破傷風菌は世界中の土壌の至る所に存在し、日本でも毎年死亡者が報告されています。破傷風ワクチンは幼児期に行うDPT三種混合ワクチンに含まれていますので、定期予防接種で破傷風・ジフテリアワクチンを12歳の時に受けていれば、20歳前半位までは免疫がありますので接種不要です。それを過ぎたら、1回の追加接種で10年間有効な免疫がつきます。

A型肝炎

途上国に滞在する方にお勧めです。特に60歳以下の方は抗体保有率が低いため接種をお勧めします。A型肝炎は食べ物から感染する病気で、アジア、アフリカ、中南米に広く存在します。

B型肝炎

急性肝炎の経過をとるものと不顕性感染となるものがあり、いずれも終生免疫を得ます。海外渡航では、渡航先(主に東南アジア)での性行為に注意することで予防が可能です。

狂犬病

発病すればほぼ100%が死亡する怖い病気です。わが国では患者の発生が過去40年以上報告されていませんが、アジアなどで患者が発生しているため接種が望まれますが、近年中国への旅行者が多く接種したためワクチンが不足しています。現在は、観光旅行などの短期滞在者に供給されることはなく、供給条件が厳しくされています。たとえワクチンを接種したとしても、かまれた場合は当日から6回のワクチン接種が必要となります。

日本脳炎

東南アジアへ行く方にお勧めです。日本脳炎ウイルスを保有する蚊に刺されて起こる重篤な急性脳炎で死亡率も高く、後遺症を残す例も多く見られます。学童期までの基礎免疫完了後は1回の接種で4~5年間有効な免疫がつきます。

 当院でのワクチン接種は完全予約制となっています。全てのワクチンが入手可能ではありせん。
 かかりつけの医師または、当院の健康管理センターにご相談下さい。