年頭にあたり

  病院長  荻原 廸彦

 年頭に当たり、私は願いを込めて今年を「病院機能改革元年」としました。
目下、職員一丸となって良質な医療の提供に心がけ、「選ばれる病院、頼られる病院」であり続けることを日々模索しながら業務に取り組んでおります。
 病院に求められる「良質な医療」とは、「患者さん本位の医療」にほかなりません。
 「患者さん本位の医療」として当院が取り組んでいる5項目を以下にお示しします。

患者プライバシー保護の徹底に心がけています。
患者さんの権利を保障し、患者さん個々の価値観・人生観を尊重する職場風土の醸成に力を入れています(医師によるインフォームドコンセント、医療面接の工夫、接遇等)。あわせて診療録の開示を行っています(患者様からのカルテ等の開示請求には、「診療情報に関する相談室」で速やかに応じる体制をとっています)。
患者さんの個別性を大切にして、治療目標、治療経過の確認を、患者さんと医療スタッフが共有するように努力しています(クリニカルパス活動の推進)。
医療安全管理活動を継続的に推進しています。
療養環境の整備


 さて、安曇野の地に53年、当院は、公的医療機関として、また赤十字病院として歩んでまいりましたが、病院機能の分化が進められる中、地域のニーズと地域医療への貢献を考えますとき、当院の選ぶべき道は急性期医療を担う病院としての機能を高めることであると申せましょう。そのためには、有能なスタッフの確保と育成はもとより、建物・設備の整備が目下の急務となっております。救急医療の充実、ICU、重症患者管理病床の整備、手術室の拡充等々、急性期医療体制の整備が差し迫った課題であります。しかし築40年を経過した病棟を含む現状は、建物の老朽化と狭隘は限界に達しており、「療養環境の整備」はもとより、高機能を備えた「急性期医療の整備」のためには大規模な改築が必要になりました。
 目下、工事期間、建築事業費を含め、現地建て替えと移転新築の二つの選択肢に絞って、地元町村のご指導を仰ぎながら基本計画の策定作業を進めております。
 いずれにしましても、職員一同、病院の公益性を自覚しながら、「市民病院的な貢献」のためにがんばる所存です。どうぞご理解とご協力のほど、お願い申し上げ、年頭のご挨拶といたします。

平成17年1月